パネル
素材選び
鉄・ステンレス・アルミ、特殊材も
精密板金に使われる材料は、鉄、ステンレス、アルミ、銅合金(真鍮、リン青銅など)などがあげられます。それでは、どの材料を選べば良いのでしょう。
「耐候性の高いもの」や「とにかく軽いものが欲しい」といった要求に応じて、選べるように一覧表を用意しました。
名称 | 引張強さ | 板厚バリエーション | 磁性 | 特徴・用途 | |
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鉄 比重 約7.9 |
SPCC | 270 | 0.4, 0.5, 0.6, 0.8, 1.0, 1.2, 1.6, 2.3, 3.2, 4.5 | 有 | 冷間圧延軟鋼板。もっともポピュラーな鉄素材です。錆びるのでメッキor塗装処理が必要です。 |
SPHC | 熱間圧延軟鋼板。表面には厚い酸化被膜がついている。 | ||||
SECC (ボンデ) |
SPCC両面に電気亜鉛メッキが施されたものです。塗装がしやすく色乗りもよいです。 | ||||
SGCC (シルバージンク) |
SPCCに亜鉛メッキを施したもので、錆びにくい鋼鈑です。耐食性に優れ、つるつるに近い手触りで、塗装せずに使用されることも多い。 | ||||
ZAM (高耐食溶融メッキ鋼鈑) |
耐食性に優れ、加工性がよい。 | ||||
アルミニウム 比重 約2.7 |
A1050P (アルミ) |
100 | 無 | 純アルミ。加工性・表面処理性に優れる。強度は低い。赤外線の反射能が高い。 | |
A5052P | 255 | アルミ合金。中程度の強度があり、耐食性・耐接性がよい。 | |||
SUS304 | 520 | 無 | 代表的なステンレス鋼。耐食性・溶接性・機械的性質が良好 | ||
SUS316 | 520 | 無 | |||
SUS430 | 420 | 有 | SUS304よりも耐食性・加工性で劣る。 | ||
ヘアライン材 | |||||
ステンレスバネ鋼 比重 7.9 |
SUS304CSP ステンレスバネ材 |
1128 | 無 | 一般的なバネ材 | |
銅・銅合金 |
C1100P | 245 | 無 | 純銅。熱伝導性、電気伝導性に優れ、溶接性・耐食性・耐候性がよい。 | |
C2801P | 410 | 無 | 真鍮。最も多く使用される銅合金。錆びにくく、強度があり、展延性がある。見た目は黄金色です。 | ||
鉄 ステン アルミ |
パンチングメタル エキスパンドメタル |
– | – | – | 金属の強度が必要で、なおかつ、水・空気・光・音等を通すのに大きな開口率が必要なとき。 |
材料によるコストの違い
銅合金>アルミ>SUS304>SUS430>鉄
加工賃
バネ材>銅・銅合金>アルミ>ステンレス>鉄
調達
素材によって入手性が違います。標準品であれば、通常3~4日あれば入手可能です。
(緊急時はご相談ください)